会員資格昇格のおすすめ
2026年10月13日
IEEE 名古屋支部Chair 上原 秀幸
(Member Advancement and Nomination Committee Chair (MANC) 橘 拓至)
IEEE名古屋支部、メンバー、シニアメンバーの皆様
IEEE名古屋支部は昨今高いActivityを維持しております。これも、みなさまの日頃のご尽力と研究活動の成果を表すものと信じます。
さて、昨今の大学・研究機関の競争は国内、国外を問わず熾烈さを増してきております。アジアの大学ではIEEEフェロー数をウェブサイト等に公開して、Activityの高さをアピールしている例が見られます。大学・研究機関の競争は国内に限らず国境を越えて行われるようになってきたと見ることができるとともに、そこではIEEEフェローの数が指標として使われるようになってきていると解釈できます。
そこで、会員の皆様は以下をご参考にしていただいて、メンバーシップ昇格(メンバーの方はシニアへ、シニアの方はフェローへ)を強くお勧めいたします。
1. シニア昇格について
1.1 昇格手続きの基本情報
シニアメンバーへの昇格審査は本人の申請に基づいて行われ、本人が申請すれば選考の上で昇格が認められます。Senior Memberになると、額入り証状および25 USドルのIEEEクーポンなどが送られてきます。また、2021年からは記念メダルも授与されることになりました。人事考課で有利となるよう勤務先の所属長などに昇格を知らせる書状を送るように依頼することもできます。
シニア昇格の詳細な申請方法が以下に記載されておりますので、まずはご一読ください。
https://ieee-jp.org/kaiin/seniormember_application.html
1.2 シニア昇格に必要な資格
以下の資格を満たす方は、シニア昇格の申請が可能です。
1) 職業人(技術者、科学者、教育者など)としての10年以上の経験をもつこと。
2) 5年以上の期間にわたる職業上重要な成果を有すること。
1.3 シニア昇格の申請方法(自己推薦と支部推薦の違い)
シニア昇格の申請処理は、以下のどちらかで行う必要があります。
1) 自己推薦:候補者ご自身がWebから申請処理を行う。
2) 支部推薦:支部の支部長(Chair)がNominatorとしてWebから申請処理を行う。
両者の最も大きな違いは、以下の画像にもまとめてありますが、シニア昇格の資格を有することを保証するReference(Senior MemberまたはFellow)を指名する人数が異なります。
自己推薦の場合は「3名」のお知り合いの方にReferenceを依頼する必要がありますが、支部推薦の場合は,支部長がNominatorになるため,Referenceは自己推薦よりも1名少ない「2名」の方に依頼すればよいことになります。
なお、自己推薦と支部推薦を比較して「支部推薦の方が昇格しやすい」などといったことはないと思われます。また、自己推薦の申請を開始した後に支部推薦に切り替えることはできませんのでご注意ください。

※クリックするとPDFファイルがダウンロードされます
自己推薦と支部推薦のどちらの場合も、Referenceになる方を必要数ご存知でない場合は、名古屋支部としてお手伝いすることができる場合がございますのでご相談ください。
また、いずれの推薦処理の場合でも、Referenceを引き受けた方は推薦文を入力する必要がありますので、以下の「Referenceの推薦文の例」を参考にご自身で推薦文(案)を作成して、事前にReferenceへお渡しすることをお勧めいたします。
Referenceの推薦文の例
1.4 支部推薦を希望される方の申請手続き・注意事項
1.4.1 申請手続き
支部推薦は、支部長がNominatorとして申請処理を行いますので、支部推薦を希望される方は、支部推薦の申請処理で使用する「申請フォーム」と「Achievement List」をPDFファイルで名古屋支部Member Advancement and Nomination Committee Chair(MANC)宛て(nomination<AT>ieee-nagoya.org)にご提出ください。
「申請フォーム」は、以下からダウンロードして、記入例を参考にして作成してください。Achievement list(英語版)は書式の指定はありませんが、ファイル内にご自身の履歴書(CV)と業績リストを含めるようにお願いします。支部長は、提出されたファイルの内容をシステムに入力していきますので、記載内容にミスがないかを提出前にご自身でご確認ください。支部推薦の場合も、Referenceを引き受けた方が入力する推薦文を、以下の「Referenceの推薦文の例」を参考にご自身で作成して、事前にReferenceへお渡しすることをお勧めいたします。
申請フォーム (作成の際には,以下の記入例を事前にご確認ください)
申請フォームの記入例
Referenceの推薦文の例
1.4.2 注意事項
支部推薦は、候補者ご自身に変わり支部長がWeb上に情報を入力しますので、以下の点に特にご注意ください。
- 申請フォームの全項目に対して記載漏れがないように、正しい情報を英語で記載してください。
- Achievement listは英語で作成し、履歴書(CV)と業績リストを含めてください。
- 申請書類はPDFでご提出ください。また、編集可能なファイル(Wordファイル)も一緒にご提出頂けると助かります。
- 論文博士の方は、博士課程の開始日を「論文博士を検討し始めたおおよその日付」や、「課程博士の標準年限3年で博士号を取得したと想定した場合の開始日」などにしてください。
- Referenceを担当される方のIEEEの会員番号を申請フォームに記載して頂く必要があります。申請フォームへの記載ミスがないようにご注意ください。
- 支部長の支部推薦の処理手続きが終わるとすぐに、Referenceを担当される方に推薦依頼のメールが届きます。支部推薦をMANCへ依頼する前に、推薦文案をご準備することをお勧めいたします。
- 自己推薦の申請を開始した後に支部推薦に切り替えることはできません。
1.5 Referenceをお願いする方が不足している場合
評価者であるReference(2~3名)は、IEEE Seniorメンバー以上であることが必須となっております。心当たりのある方が必要数に足りない場合には、以下でお探しいただけます。
1) 過去のSenior昇格者を探す場合、以下のIEEE New Senior Memberリストをご確認下さい。
IEEE New Senior Memberリスト
2) 名古屋支部のMANC宛て(nomination<AT>ieee-nagoya.org)にご連絡いただければ、1~2名紹介できる可能性があります。
3) IEEE Collabratec(こちら)にログインして、左上のDiscoverをクリックして、Explore AllのPeopleをクリックした後、画面左でSectionやMember Statusを選択して検索するとReferenceの資格を持つ方を検索可能です。
1.6 申請後のスケジュール
申請後は選考委員会(毎年9回程度開催)で審査が行われます。
詳しくは
https://www.ieee.org/membership/grade-elevation.html
もしくは
https://ieee-jp.org/kaiin/seniormember_application.html
をご覧ください。
2. フェロー昇格について
2.1 昇格手続きの基本情報
フェロー昇格は、推薦候補者(Nominator)ご自身が申請処理を行うことができません。具体的には、本人ではなくNominator(推薦者)が候補者を推薦する形をとります。さらに、以下の方々がそれぞれ、申請・推薦処理を行います。
・Nominator(推薦者):1名
・Reference(評価者):最低3名、最大5名(5名が望ましい)
・Endorser(保証人):最低0名、最大3名
推薦処理では、Referenceからの候補者の業績に対する評価を含める必要があります。また、名古屋支部ChairのEndorsementがあると有利なので、Chair (chair-ns<AT>ieee-nagoya.org) にがEndorserの就任およびEndorsementの作成を依頼してください。
Nominatorは、推薦に関わる事項(電子フォーム)を本部に提出し、本部では審査委員会が厳格な審査を行って昇格を決めます。
毎年の推薦締め切りは「2月7日23:59 (EST)」となっておりますのでご注意ください。
詳細な情報は、以下に示すIEEEのページやIEEE JC HPの「IEEE Fellow制度」に記載されておりますので、是非一度ご参照ください。
https://ieee-jp.org/kaiin/f_seido.html
https://www.ieee.org/membership/fellows/index.html
2.2 フェロー昇格に必要な資格
以下の資格を満たす方は、フェロー候補者として昇格の申請が可能です。
1) 工学、科学、技術の進歩と応用に多大な貢献をし、社会に大きな利益をもたらしていること。
2) IEEE Senior Member または Life Senior Member であること。
3) 昇進の年の1月1日現在で5年以上IEEE会員(グレードは問わないが会費を払い続けていること)であること
2.3 Nominator(推薦者)、Reference(評価者)、Endorser(保証人)に必要な資格
- Nominator
・Nominee(昇格候補者)と同一人物ではない
・DVのNominator欠格事項(こちら)に該当しない
・IEEE Fellow以外、IEEE会員以外でもよい
・Nomineeと同一組織でもよい(同一組織から複数名は避けるのが無難)
・同年に複数のNomineeに対して、NominateあるいはReferenceあるいはEndorseしてもよい - Reference
・Nominee(昇格候補者)と同一人物ではない
・DVのReference欠格事項(こちら)に該当しない
・IEEE FellowまたはLife Fellowでなければならない
・Nomineeの業績を正しく評価できる
・Nomineeと別組織が望ましい(必須ではない)
・同年に複数のNomineeに対して、NominateあるいはReferenceあるいはEndorseしてもよい - Endorser
・Nominee(昇格候補者)と同一人物ではない
・DVのEndorser欠格事項(こちら)に該当しない
・IEEE Fellow以外、IEEE会員以外でもよい
・Nomineeと同一組織でもよい(同一組織から複数名は避けるのが無難)
・同年に複数のNomineeに対して、NominateあるいはReferenceあるいはEndorseしてもよい
2.4 Referenceをお願いする方が不足している場合
評価者であるReference(3~5名,5名が望ましい)は、IEEE FellowまたはLife Fellowであることが必須となっております。心当たりのある方が必要数に足りない場合には、以下でお探しいただけます。
1) IEEE Fellowを探す場合、以下のIEEE Fellow受賞者リストをご確認下さい.
IEEE Fellow受賞者リスト
2) 名古屋支部のMANC宛て(nomination<AT>ieee-nagoya.org)にご連絡いただければ、1~2名紹介できる可能性があります。ただし、Nomineeを正しく評価できる方である必要がありますので、ご紹介が難しい場合もございます。
3) IEEE Collabratec(こちら)にログインして、左上のDiscoverをクリックして、Explore AllのPeopleをクリックした後、画面左でSectionやMember Statusを選択して検索するとReferenceの資格を持つ方を検索可能です。
2.5 フェロー昇格のための注意事項
Fellow昇格審査は毎年行われますが、その審査は厳しく、昇格人数は審査を行う年のMemberの0.1%以下と定められています。一方で、この審査の厳しさがフェローの皆様の業績の高さを保証しており、IEEE Fellowに対して誰もがその価値を認め大いなる敬意を払っております。また、支部内のFellowの数がその支部の力量の指標ともなっています。
2.6 審査プロセス
フェロー昇格審査は、以下の2段階で実施されます。
1)S/TC-FEC Evaluatorsによる評価
2) IEEE FC Judges(Fellow CommitteeのChair/Vice-Chair以外のメンバー)による評価
1)では昇格候補者が所属するソサイエティの審査委員が申請内容を評価しますが、2)では他ソサイエティ・他分野の審査委員(こちら)も申請内容を評価します。そのため、Technical contributionの項目を記載する際には、この2段階の評価を想定して、特に他ソサイエティ・分野の委員でも理解できるような記述が求められます。
2.7 フェロー昇格候補者の推薦のお願い
お知り合いの中にフェロー昇格候補者として推薦するべき方がいらっしゃいましたら、候補の方が2.2の資格1)、2)、3)を満たすかご確認の上で積極的に推薦して頂ければ幸いです。
毎年の推薦締め切りは「2月7日23:59 (EST)」となっております。
この締切までに、Nomination、Reference、Endorsementの登録をすべて完了する必要がございますのでご注意ください。
推薦に向けて、Referenceになる方を必要数ご存知でない方は、名古屋支部として紹介などのお手伝いができる場合があります。また、一般的な相談に応じることもできますので、名古屋支部Member Advancement and Nomination Committee Chair(MANC)宛てに、メールアドレスnomination<AT>ieee-nagoya.org へご連絡ください。
以上